暑い季節はご用心!こわい食中毒から赤ちゃんを守る方法

月とみのりアンテナ

湿度と気温が上がり、夏を間近に感じる日々。さっぱりとしたものを食べたい気分ですね。そんな今、ごはん作りで気をつけたいのは「食中毒」です。

食中毒と言えば、O157やノロウィルスなどの細菌・ウイルスがもとで発症するもの。

細菌が原因となる食中毒は夏場(6月~8月)に多く発生しています。

食中毒を引き起こす細菌の多くは、室温(約20℃)で活発に増殖し始め、人間や動物の体温ぐらいの温度で増殖のスピードが最も速くなります。また、細菌の多くは湿気を好むため、気温が高くなり始め、湿度も高くなる梅雨時に、食中毒が増え始め…
http://www.gov-online.go.jp/featured/201106_02/contents/genin.html

まさに梅雨から夏が本番なんですね!でも、よくニュースで聞くのは「集団食中毒」など、お店や学校なんかで起こる話。外食しなければ大丈夫なんじゃないの?

食中毒というと、飲食店での食事が原因と思われがちですが、毎日食べている家庭の食事でも発生しています。普段、当たり前にしていることが、思わぬ食中毒を引き起こすことがあるのです。
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/index.html

家での食事でもかかることがあるんですね!
しかも、妊婦さんはとくにかかりやすい食中毒があるんですって。

妊娠中は、一般の人よりもリステリア菌に 感染しやすくなり、赤ちゃんに影響がでること があります。リステリア菌は、食品を介して感 染する食中毒菌で、塩分にも強く、冷蔵庫で も増殖します。
http://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/dl/ninpu.pdf

リステア菌については、月とみのりでも妊娠中の食生活のおはなしでふれています。

リステリア食中毒の主な原因食品例
・ナチュラルチーズ(加熱殺菌していないもの)・生ハム・スモークサーモン・肉や魚のパテ
https://tsukitominori.com/expecting_eating/#expect_04

妊娠中はこういった食べ物は避けるのが安心ですね。
もしも妊婦さんや授乳中のおかあさんが食中毒になったら、おかあさんも赤ちゃんもたいへんです。授乳期が終わっていても、離乳食や食事が原因となることもある、と…
では、どうすれば食中毒を防ぐことができるのでしょうか?

食中毒予防の3原則!
食中毒菌を
付けない・増やさない・やっつける
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/index.html

「付けない、増やさない」ときて、「やっつける」!なんだかアグレッシブな標語ですね。
それぐらい気を付けていかないといけない、ということですね。

では、まず「付けない」ためには…

次のようなときは、必ず手を洗いましょう。
・調理を始める前
・生の肉や魚、卵などを取り扱う前後
・調理の途中で、トイレに行ったり、鼻をかんだりした後
・おむつを交換したり、動物に触れたりした後
・食卓につく前
・残った食品を扱う前
生の肉や魚などを切ったまな板などの器具から、加熱しないで食べる野菜などへ菌が付着しないように、使用の都度、きれいに洗い、できれば殺菌しましょう。
食品の保管の際にも、他の食品に付いた細菌が付着しないよう、密封容器に入れたり、ラップをかけたりすることが大事です。
http://www.gov-online.go.jp/featured/201106_02/contents/gensoku.html

細菌やウイルスの付着を防ぐ正しい手の洗い方はこちら。img_0304
http://www.gov-online.go.jp/featured/201106_02/contents/gensoku.html

次に、「増やさない」ためには…

食べ物に付着した菌を増やさないためには、低温で保存することが重要です。肉や魚などの生鮮食品やお総菜などは、購入後、できるだけ早く冷蔵庫に入れましょう。なお、冷蔵庫に入れても、細菌はゆっくりと増殖しますので、冷蔵庫を過信せず、早めに食べることが大事です。
http://www.gov-online.go.jp/featured/201106_02/contents/gensoku.html

冷蔵庫に入れても、菌の繁殖が止まるわけではないんですね!
それでは、「やっつける」ためには…

肉や魚はもちろん、野菜なども加熱して食べれば安全です。特に肉料理は中心までよく加熱することが大事です。中心部を75℃で1分以上加熱することが目安です。
ふきんやまな板、包丁などの調理器具にも、細菌やウイルスが付着します。特に肉や魚、卵などを使った後の調理器具は、洗剤でよく洗ってから、熱湯をかけて殺菌しましょう。台所用殺菌剤の使用も効果的です。
http://www.gov-online.go.jp/featured/201106_02/contents/gensoku.html

*ノロウイルスの汚染のおそれのある二枚貝などの食品の場合は、中心部が85℃~90℃で90秒以上の加熱が望まれます。 (ノロウイルスに関するQ&A 厚生労働省ホームページ

基本は「しっかり手洗い」「冷蔵庫にすぐ入れて早く食べる」「しっかり加熱&殺菌」ですね!
買い物の仕方、食前の手洗いなど、キッチンに立つ人だけでなく家族みんなで確認しておきたいところです。

しっかり防いで、おいしく食べて、赤ちゃんといっしょに元気に夏を過ごしたいものですね。

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