連載

編集長コツキが綴る

「月の裏から」

産育食の未来のことから、
ささやかな身辺記にいたるまで。
巡りめぐる月とともに、心に行き来するあれこれ。
海と山にはさまれた神戸の街からお届けします。

びわのよう

編集長コツキは月とみのりを運営している「みらいたべる」という会社の代表でもありまして、最近特にスタッフの採用面接をする機会が多くありまして、面接というのはお互いに自分を捉えなおす作業でもあるなあと思いまして、、、

まず、ひとしきり業務内容や条件の話をして、次に、会社のことを説明します。「特徴としては、多分、言い切らない、ですかね~。って、一言では言い切れないんですけどね。」

会社というのはそもそもろくでもないシステムで、考え方や感じ方も違う人たちが集まっているわけで。だから、「会社のやり方はこうなんだーっ!」と言い切っちゃうと、とても話が分かりやすく、スッキリすることがあるような。
でも、そこには「ホントは違うんだけどな~」とか「やれやれ、、、」の吹き出しが、日本海のエチゼンクラゲのように漂ってしまって、誰がこのクラゲを駆除するんだ?と。

「、、、かなあ、と僕は思う。」「分からないけど、こっちかなあと思ったりして。」というトーンで話をすると、その場になんだか考える余地、余白が生まれるような。気がします。
割り切れないものは割り切れないままに、迷いは迷いのままで。

うみそだてる人の食、産育食(さんいくしょく)も同じかもです。

面接で「御社のいわれる産育食とはどういうものですか?」とまっとうな質問を受けますが、「う~ん、実は僕らもわからないんですよ~。『産育食の完全版はこれで御座い』っていうものがあるわけではなくて、産育食というコトバを聞いた人がそれぞれの感じ方で捉えてもらえれば、それがその人にとっての産育食なのかなあと。なので、僕らの考える産育食は、、、」と要領を得ない答えを返してしまいます。

終始、ふわーっと、果物でいうとびわのような。

ビジネスのチームとして果たしてこれでいいのか?と面接の度に自問です。
でも、結局、言い切らない方がおもしろいかなあと、僕は思います。
その辺をおもしろいと思ってもらえる方が縁あってチームに加わってもらえるのかなあと。

全ては実験。びわはどこへ転がっていくのか、、、

今日は「月とみのり」を訪れていただき、どうもありがとうございます。
では、また、月の裏でお会いしましょう。

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