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【産育食ラボ】最新の研究から:つわりは妊娠の維持に貢献している!?

産育食ラボからレポートです。
妊娠中のつらいことと言えばつわりですが、これが妊娠の維持に貢献しているのではないか?という論文が発表されました。つわりが妊娠において果たす役割についての最新研究です。

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このサイトを訪れてくださる妊婦さんの中には、現在「つわり」真っ最中という方もおられるでしょう。限られた期間だけと理解していても、その苦しさは本人にしかわかりにくいものです。多くの妊婦さんを悩ます「つわり」、実は妊娠を保つために重要な役割があることが、最新の調査から示唆されていますた。

つわりがあるほうが流産リスクが低い

2016年にアメリカの国立衛生研究所が発表した論文によると、気分が悪くなる、または吐いてしまうようなつわりの症状がある妊婦さんでは、つわりのない妊婦さんよりも、流産のリスクが有意に低いそうです。

調査の対象者は、今までに1度、または2度の流産を体験した妊婦さん797人(平均年齢28.7歳)です。該当者は妊娠する以前からこの調査に協力しており、毎日のつわり症状や、体調変化が記録され、初期の妊娠でも気づくようにモニターされていました。

調査対象となった妊婦さんの中で、残念にも流産にいたった方は133名いました。つわりの症状によってこれらの人々を分けたところ、妊娠中につわりを経験した人は、つわりの症状が全くなかった人たちに比べて、50%から75%ほど流産のリスクが低くなることがわかりました。

つわりの役割とは?

妊娠初期に特に多くみられる「つわり」ですが、その重さや期間は人によって様々です。統計では約50%から80%の妊婦さんが「つわりを」経験すると言われますが、その役割や原因ははっきりとはわかっていません。一説には、つわりを迎えることでそれまでの食習慣が変化して、例えば炭水化物を多く摂取するようになったり、また催奇物質など毒性のあるものを受けつけなくなったりするなど、赤ちゃんを守る「きっかけ」ではないかといわれます。

今回の調査結果から、つわりが妊娠を維持するために大切な役割を果たしていることが示唆されました。妊婦さんにとっては辛い時期ですが、お腹の赤ちゃんがすくすく育つために、お母さんにとっては他の時期よりもより一層、休息が必要な時期だといえるかもしれません。

ご紹介した論文

Association of Nausea and Vomiting During Pregnancy With Pregnancy Loss: A Secondary Analysis of a Randomized Clinical Trial.

Hinkle SN et al. JAMA Intern Med. 2016 Sep 26.

 

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