つわりに効く!?しょうがの吐き気を止める効果

月とみのりアンテナ

しょうがと言えば、体を温める冷えとりの味方!というイメージですが、妊娠初期の代表的症状つわりの吐き気止めになる!かもしれない、という話。ご存知でしたか?

体ポカポカ効果の高さで知られるしょうが。生姜湯やおろしショウガ、ジンジャーエール、生姜焼き…など、食べ方もさまざまです。
そんなしょうがが吐き気止めになるって本当?
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そもそも吐き気は脳にある「嘔吐中枢」が刺激されて起こります。しょうがはこの刺激を妨げることにより、吐き気を軽減すると考えられています。
また、胃腸のはたらきを整える効果もあります。つわりで食欲のないときや胸やけなどの場合でも、料理にしょうがを加えることで胃の調子がよくなり、食が進むことが期待できます。さらに、しょうがにある辛味成分(主にジンゲロン、ジンゲロール、ショウガオール)には体を温める働きがあり、加熱したほうが効果が高くなることが知られています。

そんな、妊婦さんに嬉しい効果がたくさんあるしょうが。どうやって食べればいいのでしょうか。
実は、現在わかっているのは「つわりの吐き気にしょうがが良い」ということだけ。しょうがのどんな成分が効いているのか、どう調理すればいいのか、ということははっきりしていません。なので食べる際は「絞り汁だけを使う」のではなく「しょうが全体を使う」レシピがおすすめ。生のままや加熱したもの、いろいろと試して自分に合う食べ方を探してみてはいかがでしょう。
でも、空腹時にしょうがのすり下しを直接食べ過ぎると、逆に胃を痛める場合もあるので要注意。
また効果アップとして、しょうがに加えてビタミンB6を一緒にとるのがおすすめです。ビタミンB6を含む食品としては、まぐろ・かつお・さけ・さば・鶏ささみ・鶏むね肉・牛赤身肉・バナナがあげられます。

ということで、つわりへの効果を期待してのしょうがの食べ方としては、
・搾り汁ではなく、しょうが全体を食べる
・ビタミンB6を含む食品をプラスする
のがポイントです。

ただこれもあくまで「期待できる」ということ。つわりのあるひと全員に効く、吐き気が完全になくなる、ということではありません。
心配事などのストレスがつわりを重くする傾向があることが知られています。薬には慎重になる妊娠中、体を温めてくれるしょうがをとって、つわりも軽くなればラッキー!くらいの気楽さで、取り入れてみてはいかがでしょうか。

しょうがを使った産育食レシピはこちら。
・しょうがとさばを使ったレシピ:時短キッチン・さばの豆乳みそ煮
・しょうがと豚肉を使ったレシピ:時短キッチン・ポークジンジャーライス

また、つわりの時期を乗り切る工夫もご紹介しています。
妊娠初期、つわりを楽にする服の選び方

そもそもつわりとは何なのか、なぜ起こるのでしょうか。
産育食ラボvol.2「つわりのなぜ?どうすればいい?」

そして、つわり期を抜けたら、ほかの産育食レシピも使って、赤ちゃんにもおかあさんにも栄養たっぷりの食事をとってくださいね。
妊娠から出産・授乳期のおかあさんと赤ちゃんのためにつくられたレシピがいっぱいです。

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